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アイドルマスターとキャスティング投票企画

 

  

 

SideMのパッション大作戦 & ミリシタのアイドル投票TC

アイドルマスターを冠に宿す二つのコンテンツで、

アイドルに役(仕事)を与える」キャスティング投票企画が開催されました。

 

ーーとまとめてしまうと同じ企画のように見えますが、

システムが大きく異なっており、それぞれに特徴があります。

そこで、簡単にではありますが二つの企画について項目をわけて

比較解説をしてみました。

(シンデレラ総選挙については役の絡む投票ではないため触れておりません)

 

どちらかしか知らない方も、両方知っている方も、

読んで頂き、投票企画とシステムについて考えて頂ければ幸いです。

 

まとめの項目は下記の通り。 

 

◆役の獲得条件

◆投票券の獲得方法 

◆得票数の開示

死票と副賞

  

優劣をつける目的はありませんが、

書き手が投票企画を好んでいる事もあり多少視点に偏りがあるかと思われます。

また、本文中で投票参加者をまとめてユーザーと表現しておりますので、

気になる方はプロデューサーと読み代えてください。

 

読みにくいところも多々あるかとは思いますが、

よろしければお付き合いください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆役の獲得条件

  

パッション大作戦

ひとりのアイドルに「イベント」×「主役」or「ライバル」を指定して投票。

(イベントは6つ。全て過去にゲームで開催されたイベントの続編)

アイドルは5~6名で構成される8つのグループにわけられており、

6イベント×8グループの48ブロックで得票数を集計、

総数1位になったブロックが仕事を獲得する団体戦

最終的に仕事を獲得できるのは5~6/46(+過去イベント担当アイドル)

 

アイドル投票TC

ひとりのアイドルに「役」を指名して投票。

役の1位を決める個人戦

最終的に仕事を獲得できるのは15/52

 

とあるアイドルに仕事を与えるために

 

パッション大作戦 「グループ」「イベント」の統一

アイドル投票TC 「アイドル」「役」の統一

 

がそれぞれ必要になってきます。

 

パッション大作戦では獲得する仕事が「過去のイベントの続編」であり、

1位になったイベントの過去シナリオにボイス実装というボーナスも与えられます。

(SideMはイベントがフルボイスではないため、貴重な仕事の機会となります)

その為、とあるアイドルXに仕事を…と考えた時に

・XのいるグループでXの参加していないイベント

・XのいるグループでXの参加したイベント

・XのいないグループでXの参加したイベント

と大きく3つのパターンにわかれた投票行動が考えられます。

後にも触れますが得票数が開示されない

そこからさらに「ライバル」「主役」「それ以外(※)」――と考えていくと、

同じアイドルに役を与えたいという思いをもつ人の中でも

行動がわかれやすいシステムになっています。

(※それ以外=Xに主役もライバルもしっくりこない人は

  同じグループの他のアイドルに投票することでも支援が可能だった)

 

アイドル投票TCは完全に新規のイベントですので15役がそのまま候補に。

候補が多いことから分裂しやすいようにも思えますが、

投票開始後は得票数が開示されることもあり

ひとりのアイドルにつき

・実数が伸びている役(イコール与えたい役でない場合もある)

・そうでなくとも与えたい役

のふたつに自然と投票行動がわかれることになります。

(実際は3役以上に分かれる事もありますが役の獲得を目標とした場合二択です)

 

条件の違いについて把握して頂けたかと思いますので、

次は投票券の獲得方法を説明します。

 

 

 

 

 

 

◆投票券の獲得方法

 

 

パッション大作戦

実質無限

無償分:マニー・スカウトポイント(実質上限無し)

有償分:メモリアルパック(上限有り)

 

アイドル投票TC

有限

無償分:イベント報酬・ログインボーナス(上限有り)

有償分:ガシャ(上限有り)

 

また、投票期間は下記の通り。

パッション大作戦 約1週間

アイドル投票TC    約1ヶ月

パッション大作戦は投票期間=投票券獲得可能期間、

アイドル投票TCは最後の1週間は投票のみ、投票券の獲得が不可能でした。

 

パッション大作戦ではマニー・スカウトポイントを

必要数に応じてパッション(=投票券)と交換して投票を行います。

所持マニー・スカウトポイントが人によって大きく異なるため

企画目当てでゲームを開始した人が

貯蓄の多い既存ユーザーに並ぶのは非常に厳しいシステムです。

交換数の制限などもありませんので、

最終日にマニー・スカウトポイントを追加で稼いで投票する事も可能でした。

マニー・スカウトポイントは入手が容易とはいえ他の要素にも使うアイテムですので

この企画のために全てを消費する方は少なく、

ツイッターのスクショなどを拝見した限りでは多くの人が4~5桁の印象です。

中には6桁投票している方も複数確認されており、かなり差があることがわかります。

 

アイドル投票TCでは投票券の数にはユーザーによる差がほとんどありません。

企画目当てでゲームをはじめた人でも上限は3桁で熟練ユーザーと変わりません。

ただし、投票券が期間を区切って配布されるため、

イベントの参加の仕方やガシャ課金の仕方について

約一ヶ月の期間の中でその都度考える必要がでてきます。

特に最後の一週間は投票しかできず、

状況に応じて追加で投票券を獲得する事が出来ないのも大きな特徴です。

 

このように投票券の獲得方法も二つの企画で大きく異なっています。

次で説明する「得票数の開示」によって、

投票の仕方にも大きな違いが出てきますので引き続きご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

◆得票数の開示

 

パッション大作戦

全グループ・イベントトータルでの得票数のみ開示される

 

アイドル投票TC

役毎の得票数(上位10位まで)が開示される

アイドル個別ページにて上記範囲内のそのアイドルの順位を閲覧可能

 

こうした開示の違いによって何が変わってくるか…というと

票を参考にしたあらゆる行動が左右されます。

 

個別の票数が開示されないパッション大作戦では

・とあるアイドル/グループを応援したい時に参考になる数値がない

・ボイスをつけたいイベントがあるがどのグループが伸びているかわからない

・投票企画を行った時に動きが計測できない

・他グループと比較したあらゆる行動が制限される

といった状況になるため、

投票行動はデータではなく自分の感情/他人の言葉を指標にする事になります。

何かしらのツールを使い投票先のアンケートを行ったとしても、

それが実数に繋がっているかを総数から判断することはできません。

正確には総得票数は出ていますので、

時間を決めて測定することで増加数を把握することは可能ですが、

「そのイベント」「そのグループ」の票の伸びと言い切るのが難しく、

アピールや説得力としては弱くなります。

また、人の言葉と言ってもSideMにはパッション大作戦に特化した

ゲーム内での交流ツールが用意されている訳でもないので、

ツイッター、discrod、各種掲示板など外部の限られた場所に頼る事になります。

 

アイドル投票TCでは得票数が開示されている事に加えて、

交流ツールとしてコンベンションセンターが設置されました。

このツールに問題がなかったとは言いませんが、

データと人の言葉、両方を踏まえた行動が可能なシステムが構築されており、

実際に様々な投票を絡めた企画が発案、実行されました。

 (ちなみにTCの前、TBの時はコンベンションセンターはミリシタ内には存在せず、

  GREEや非公式ツールを利用していたためTBとTCでは条件が異なります)

企画内容は多岐にわたるため解説を控えますが

キャスティング企画を行う上でアイドルと役のアピールをするだけではなく

投票を絡めた企画が多発したのは得票数の開示あってこそでしょう。

 

ちなみにどちらも開示はほぼリアルタイム(1分程度のラグあり)ですが、

パッション大作戦は中間など公式からの報告は1度もなく、

アイドル投票TCは公式ツイッターから期間を区切っての結果報告がありました。

 

こうしたシステムに応じて多くのユーザーが投票行動を行った結果、

役の獲得という光の影にどうしても存在する事になるのが、

残酷な言い方には聞こえるかもしれませんが死票の存在になります。

最後に、死票・副賞の存在でもそれぞれの企画の特色が出ていますので紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

死票と副賞

  

どちらの企画も全体の2/3以上のアイドルが役の獲得を逃すこととなり、

勝ち筋から外れたグループや役に投票した票は死票と呼ばれることになります。

(※死票という字面は強いものですし、心象を考えると良くないとは思うのですが、

  他に内容に適した単語が思い浮かびませんのでご了承ください )

 

パッション大作戦

グループ×イベントの組み合わせで勝利が決まるため組み合わせ内であれば自由投票

グループ×イベントが勝利条件から外れたものが死票になる

(≒とあるアイドルを支援する時に多少ではあるが自由が認められる)

また、参加者には全体の総得票数に応じたアイテムなどの副賞あり

 

アイドル投票TC

勝ち役以外の全てが死票

参加者への副賞なし 

 

 

パッション大作戦では副賞が設けられており、

参加者全員に報酬が与えられます。

また、課金対象がガシャではなくアイテムパックになっており

ある程度他の用途にも使える点も考えると、

ユーザーの意識が投票以外にも分散しやすいシステムになっています。

 

アイドル投票TCには副賞の存在がありません。

課金対象もガシャ限定と、

ガシャへの個々人の向き合い方によって受け取り方が大きく異なります。

ガシャを回したら投票券がついてきた。と

投票券を入手するために回したくないガシャを回した。では大違いです。

 

こうした違いが何に影響するかというと、

達成感、負担など、個々人のモチベーションに影響してきます。

最終的には個々人の考え方の問題になりますが、

そもそも何を目的にして参加するのかを考えた時に

自由度が高いのはパッション大作戦の方でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

簡単にまとめると、 

・ユーザーによって投票総数の大きな差があり

・かつその数を自分で決めることができるが

・具体的な票数をみることができず

・票割れしやすい

のがパッション大作戦です。

こうしたシステムは自由度は高い反面、

統率された活動が難しく、活動自体が消極的なものになりやすいです。

そこにアイドルの仕事という目に見えた報酬がある以上

役の獲得を目標として物足りなく思うユーザーが出てくるのも当然でしょう。

更には最終結果の得票数も開示されないため、

目当てのアイドルに役を与える事に成功した時にも達成感はどこか薄くなります。

こうした物足りなさの反面、

投票活動に特化していないが故に負担が少ないシステムだったともいえるでしょう。

 

逆にアイドル投票TC

・ユーザー格差が少なく1票の価値が高く

・ユーザー間での交流ツールがあり

・実数を示して他人を誘導することが可能だが

・投票以外の参加メリットはない

と非常に投票に特化したシステムです。  

完全に1か0かの世界ですので強い達成感が得られる反面、

他人の行動に左右されたり、ある程度足並みをそろえることが求められるなど

参加者の負担の大きいシステムだったかと。

 

パッション大作戦とアイドル投票TC、

どちらも同じキャスティング投票企画のようで、

ここまで説明してきたようにシステムが大きく異なり、完全に別の企画です。 

 

どちらをよしと受け取るかは人次第ですし、

どちらが良いという話をするつもりもありません。

 

投票企画について負担に思ったり、あちらの企画のように…

という意見がどちらサイドからもみられましたので、

不満に思う方の中にシステムに向き合うことで見えてくるものがあればいいなと思い

こうしてまとめさせて頂きました。

 

長々とお付き合い、ありがとうございました。 

何かわかりにくい点、情報のミスなどあればコメント欄をご利用ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ◆次回にむけて #ハッシュタグ の話

 

次回があるのか……システムが同じなのか……それは運営の判断次第で、

いちユーザーがあれこれ考えてもどうしようがありません。

(こうしてくれという希望のある方は運営にメールなどで伝えておきましょう)

 

とはいえ、まあまず次回もあるだろうとは思いますので、

ひとつ、ツイッターにおけるハッシュタグの使い方について提言をさせて頂きます。

 

そもそも、ハッシュタグとは?

ハッシュタグをつけてのダイマ、企画の案内、二次創作、ちょっとした妄想語り・・・

使い道は様々ですが、つまるところは情報集約ツールです。

  

本来であれば直接繋がりのない人同士を簡単に結んでくれて、

多くの交流が可能になるハッシュタグなのですが、

パッション大作戦の中でなかなか不便な使い方をされていましたのでご紹介を。

 

というのも、パッション大作戦ではグループの主要ハッシュタグとして

#Side_GroupX_2019

#SideM2019_Group_X

の2パターンが使われていました。

 

何が不便なの?と思う方もいるかもしれませんが、

これ、

・表記揺れが起きやすい

・どちらも使っている人がそれなりにいるため対象範囲を広げる為には2種必須

・そうなると文字数が多く字数制限が厳しくなる

為、ハッシュタグを使おうという時に少し頭を捻る必要がでてきます。

 

文字数上限にひっかかりどちらかを削らざるをえなかったり、

何をつけたらいいのかわからなくなりどちらもつけていなかったり、

検索側としてもどっちを見ていいのかわからなかったり、

1つだけ検索して終わってしまったり――

使われるべきものが使われない。便利なものが面倒くさくなる。本末転倒です。

 

ハッシュタグは(勿論用途にもよりますが)

つけやすく、探しやすくあるべきでしょう。

 

例えば、グループ単位は #GroupX2019 あたりに統一してしまえば

2種併用と比べると文字数約1/3、次回以降があれば年数を変更で対応可能ですし、

今回はあまり使われなかったようですが #パッション大作戦  など、

全体向けのハッシュタグが活用されるようになれば

特別な担当アイドルがいるわけではないそれこそ箱推しと呼ばれる層に向けて

アピールの範囲を広めることが可能になります。

 

ちなみにアイドル投票TCでは

2500個以上ハッシュタグが存在していたとのことで…

twitter.com

実際のデータを見ていただくとわかるのですが、

全部が全部統率された目的のあるハッシュタグだった訳ではありません。

ただ作ってみたいで作られるハッシュタグがあることも

投票企画を楽しもうという気持ちの表れで良いことだと考えております。

 

アイドル投票TCでのハッシュタグに関して

いはらいふ様のデータまとめもありますので興味のある方はご覧ください。

 

viola-voila.hatenablog.com

 

 

――とは言ったものの、

使いやすいハッシュタグを作る=役を勝ち取れるではありませんし、

絶対にこうあるべき、こうしたら勝てるというものはどこにもありません。

 

ただ、企画を楽しむ上でほんのちょっと気遣いをすることで

負担が少し軽減されるのではないかと考え提言させて頂きました。

   

以上。

おまけもお読みいただいた方、本当にありがとうございます。

少しでもお役に立つ部分があれば幸いです。